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活動報告の詳細
風倒木被害の観察会を行ないました。2004.10.23
2005.01.03
◇ 被害状況の観察。
 平成16年10月16日(土) 風倒木被害状況の観察会。
  (参加総数28名 うち会員9名)
 
明け方に雨が降り、心配しましたが、集合時間の8時30分には、太陽も顔を出しまづまづの天候でした。
風がやや強く、肌寒く感じられる中、総勢18名が集まり、最初に五十嵐代表から、本日の観察会のコース説明と、同行者の石城謙吉北海道大学名誉教授の紹介をおこない、早速スタートしました。
コースは以下の通りです。
 大沢口前⇒大沢コース(1Km)⇒志分別線(1.3Km)⇒四季美コース(1.9Km)⇒大沢園地⇒カツラコース(1.7Km)⇒出発点の全長5.9Km。   
午後は食事後、大沢口前⇒中央線(1.5Km付近まで)を折り返す3Km。     
大沢コースに入って最初のカーブのところが、大変な被害場所でした。トドマツの人工林が、全滅の様相です。日が照っていたため、森の中というより、原っぱにいるといった景色でした。
多くの木が根まくり(根がえり)で、根から倒れています。
このコースが一番ひどいようです。  
昭和29年の洞爺丸台風で、被害を受けて、針葉樹を植林した森が、今回の被害地です。
当時は、売れる木をつくる時代でしたのと、もともと野幌はトドマツの平地林として有名でしたので、トドマツが植林の中心だったようです。
天然林は、トドマツを中心に倒れた木がありますが、全体としては、被害は少なく、さすが天然林というのが多くの方の感想でした。
また、森の教育的見地から、一部保存を考えるべきではないかとの意見も出ました。 
尚、大沢の池についても、石城先生から、貴重なアドバイスをいただきました。

◇ 意見交換会での討議
会議は18名が参加し、熱心な話し合いが行われました。
倒木を放置した場合に心配なのは、火災と病虫害です。
火災は心配ないが病虫害は恐いという事を受け、ダメージは大きいが、処理作業に重機や大型トラックを使用するのも止むを得ないとの結論でした。
?天然林の風倒木は、処理をせず、自然のまま放置する。
?人工林で、大量に倒木した所については、虫害等の発生が懸念されるので、早急に処理を行って、林外に搬出する。
?人工林の一部を、台風18号展示林として現状のまま保存し、後世に残す。
?野幌自然休養林の再生を検討する委員会を立ち上げ、時間をかけて天然林の再生を図るようにするべきだ。メンバーとして、村野、石川、両先生を推薦したい。

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